ソリューション

デジタル防災行政無線の難聴エリアを
アナログ無線でカバーします

デジタル防災無線再送信子局システム

総務省では「既存アナログ方式の防災無線システムの高度化と電波の有効利用を図る」観点から、防災行政無線のデジタル化を推進しています。

デジタル化すると、双方向通信や画像など各種データ通信が可能となり、音声放送もクリアな音質で聞けるようになります。しかし、デジタル波はアナログ波に比べ伝搬距離が短くなる傾向があり、その場合対策をとらねばなりません。また、高機能化した受信機は高価なこともあり、移行が進まない要因の一つとなっています。

「デジタル防災無線再送信子局システム」は、デジタル波をアナログ波に変換し、専用のアナログ受信機で受信するシステムです。安価に受信機までを整備する手段としてご提案致します。

システム概要

デジタル放送は、雑音が入りながらも聞き分けできるアナログ放送とは違い、電波の受信レベルが低いと放送が完全に途切れてしまいます。電波が届きにくい地域には対策が必要ですが、屋外拡声子局を増設したり戸別に屋外アンテナを取りつけるには費用や労力がかかります。
また、屋外拡声子局からの音声放送も、子局からの距離や天候によって内容が聞き取れない場合があります。

デジタル電波の受信状態が悪い場合と、デジアナ変換システムを入れた場合のシステムイメージ

「デジタル防災無線再送信子局システム」は、屋外型無線送信機 SWA-100-J無線告知放送端末 SFM-101からなるシステムです。屋外拡声子局に設置したSWA-100-Jが、デジタル防災行政無線の受信機から起動信号と音声放送を受け、アナログ波に変換・再送信します。それを、専用の戸別受信機 SFM-101で受信し、放送を伝えます。

これにより、デジタル防災行政無線の不感地域や屋外拡声器からの音声放送難聴地域に対して、デジタル方式より安価に戸別受信機までを整備できます。

導入できる条件

デジタル方式の防災行政無線が整備済で、同報系又は移動系のいずれかである場合→導入可能。アナログ同報系無線が整備済で、防災行政無線のデジタル化計画がある場合→導入可能。アナログ同報系無線が整備済で、将来的にもデジタル化計画がない場合→導入不可。

無線送信機

屋外型無線送信機 SWA-100-J

屋外型無線送信機 SWA-100-J 画像

屋外拡声子局に設置し、屋外拡声器の音達区域内において専用受信端末に向け電波を送出する再送信子局装置です

  • 単一同報通信方式による音声の伝送と、端末起動制御のためのデータ制御信号を送出します。
  • 送信周波数は、54.01MHzから69.99MHz以下の周波数範囲において、2.5kHz間隔の6,392波のうちから指定可能です。
  • 外部接点入力端子を装備し、放送モードや放送範囲などを制御することにより、任意の受信端末群を起動制御できます。
  • 送信周波数や空中線電力等を設定するには、別売の設定ソフトXSW-SWA-1が必要です。
<主な仕様>
項 目 SWA-100-J 備 考
電波型式 F3E
割当指定周波数 54.01~69.99MHz内の6,392波のうちから指定の1波 2.5kHz間隔、外部PC設定
空中線電力 0.01、0.05、0.1 無変調時送信電力、外部PC設定
空中線端子構造 N型
推奨空中線 ダイポール 別売品
空中線インピーダンス 50Ω
電源電圧 AC40~60V、AC100±10% 50/60Hz
消費電力 AC40~60V:10VA以下 同軸ケーブルRF重畳給電
同軸ケーブルAC直接給電
AC100V:14VA以下 AC100V直接給電
寸法 (横設置)W442×H345×D188.5
(縦設置)W272×H442×D388.5
質量 17kg以下 付属取付金具含む

無線送信機設定ソフトウェア XSW-SWA-1

屋外型無線送信機SWA-100-Jの設定用ソフトウェアです

  • 無線送信機の送出電力設定、外部接点信号を受けて放送起動するための端子情報設定、試験放送を行うための各種制御や複数の無線送信機情報を登録・管理する機能を持ちます。
  • 制御用PCと無線送信機を接続するためのインターフェイスボードSWAB-1を付属します。
  • インターフェイスボードは、シリアル・Ethernet・USBポートを装備し、どのポートからでも無線送信機を制御できます。

専用受信端末

狭帯域無線告知放送端末 SFM-101

狭帯域無線告知放送端末 SFM-101 画像
緊急放送に対応
無線送信機からの端末起動制御信号を受信すると、ラジオ受信中や待機中であっても告知放送に自動的に切り替わり、緊急放送を伝えます。
グループ放送
地域内をグループ分けし、特定のグループのみ端末を起動・放送も可能です。
電源バックアップ
充電式のニッケル水素電池3本を搭載でき、電源のバックアップに対応。フル充電時には、待機状態で24時間、使用時には連続8時間の動作が可能です。
持ち運びもらくらく
端末にストラップをつけて、ぶら下げて持ち歩けます。災害時の情報端末となるよう、持ち運びを考慮したケースデザイン。
緊急時にわかりやすい
ランプ点灯時の拡大画像緊急放送時は、本体上下にあるランプをフラッシングさせ、最大音量(1W)で放送します。
AM/FMラジオ受信
AM/FMチューナーを内蔵。通常時は、AM/FMラジオ放送を楽しめます。
停電時も安心
停電時は本体中央付近の照明ランプが光ります停電時には、自動的に照明ランプが点灯します。
カラーユニバーサルデザイン設計
操作ボタンが大きく、機能による色分けや配置を考慮したユニバーサルデザインに加え、選局情報等が見やすい液晶ディスプレイを採用。
<主な仕様>
項目 SFM-101 備考
無線電波型式 F3E モノラル
受信周波数 54.01~69.99MHz 内の指定の1波
最大音声出力 1W(バッテリー動作時は0.5Wに制御) 100%変調
音声歪率 3% 以下 1kHz100%変調(Dev.±5kHz)
受信感度良好時
音声S/N 30dB 以上
制御変調方式 2値周波数変調
制御受信周波数 音声信号と同一
制御信号受信感度 0dBμV 以下
AM/FMラジオ選局 ステップ選局、自動選局 AM/FM各5ch登録可能
電源 DC9V 400mA ACアダプター
バッテリー 充電式ニッケル水素電池 3本 停電時の電源バックアップ用
寸法 W200×H101×D54 mm 突起部含む
質量 約500g ACアダプター含まず

※有線・無線併用タイプもご用意しております。(型名:AFM-501C)

構成イメージ

構成イメージ図

注)防災無線との接続インターフェイスについては、施設単位での確認が必要です。